澤選手が結婚を発表した。
とても素敵な報告でした。
しかし、彼女が残した功績があまりにも大きくて、
それが一般のスポーツ選手のそれと同じようには理解ができなかった。
彼女がすごいのには、とてもたくさん理由があるが、
2011年のFIFA女子ワールドカップで、日本史上初の優勝に大きく貢献し、
得点王と最優秀選手を獲得したことはその当然の結果だったのかもしれない。
もちろん、私自身もたくさんの勇気と元気をもらったし、
日本全国、いや世界中に夢と感動を与えてくれた。
男子のスポーツだったかもしれないサッカーで、
男子に囲まれて、女子として当時彼女のように挑戦できた人が何人いただろうか。
サッカーのために大学を中退して米国に渡った決断をし、
なおかつ活躍することを確信できただろうか。
ペナルティキックを蹴ることを頑なに断る澤選手に対して、
どうなのって思ったりしたことがあった。
澤選手は、2006年カタール・ドーハで行われたアジア競技大会の女子決勝で、
北朝鮮相手に最初のPK戦を外し、結果準決勝となった。
「コンプレックスは無理に克服しない」
と言っている彼女は、
「どの世界でも他人が必要とするのは、自分の長所だと思っています」
とも言っている。
なるほど、だから彼女は今後も彼女だし、
唯一無二で素晴らしいのだと思う。